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震災から1ヶ月+2ヶ月

東日本大震災で被災されました皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
皆さまの安全と、一日も早い復旧、復興をお祈り申し上げます。

4月13日(公開のタイミングがだいぶずれたが。。。)

今うちのHPを見る人はいないだろう。
なんていう無責任さからやる気を捻出し、ブログを書こうと思う。

仙台市青葉区某所、ビルの8階。
地震発生。
震度7
マグニチュード9.0

7だろうが8だろうがどっちでもいい。
たった数秒で死を思わせるようなやつが来た。

まず逃げ遅れる。
一番奥の窓際の3名。
たぶん他のスタッフはオフィスを出て、エレベーターホールにいたのかな。
足元はスリッパ。
あんなに揺れたら歩けない。
パーテーションを押さえていたのが、いつの間にかしがみついていた。
布のふわっとさらさらしたスリッパは危険。

電気が点いたり消えたり
プリンタが走り出したり
窓が開き布のブラインドが外にばはばはとなり
このビルはどうなるんだ?
崩れるの?倒れるの?
どっちみち死ぬか?等と考えつつも、
でもちょっと笑みだったり。

どれだけの時間だったかは全く想像がつかない。
「23秒」と言われれば、「そ〜か〜」となる。
気づいたら、足の踏み場がなかった。
もうぐっちゃぐちゃ。
もちろんだが「片付け」の事など頭にはなかった。
被害状況の確認すらしなかった。
ただただびびった。

揺れがおさまり、半ばパニックで靴を取り替え、貴重品等をバッグに詰め、
スタッフの貴重品を探し、非常用ハシゴを使い非常階段から脱出。
非常階段を降りているときの頭の中は
「あっぶね〜!あぶね!あ〜ぶ〜ね〜!」
って感じだった気がする。

近所の公園に皆が避難し、
なんやかんやで解散。

その時は、1ヶ月後の今を、想定なんてできなかった。
まさかここまでになるとはというのが正直なところ。

ちなみにその前日
僕は机の大がかりな整理をし
落ち着いたので写真なんかを撮っていたていたんだが
綺麗になったのに…
なんでよ…

今更だが、天災の恐ろしさを思い知った。

今日までいろんな出来事があった。
情報すらまともに入らず
落ち着かない日々が続いた。

でも皆で手を取り合い、
助け合いながら笑顔を絶やさず過ごすことが出来た。
ある意味とても幸せな時間を過ごせたようにも思う。

だけど、知らず知らずのうちに神経がすり減らされ
いつの間にか、体力も消耗していた。
東京から駆けつけてくれた友達と喧嘩したり。
喧嘩をしたという話も結構聞いた。
みんな相当疲れ、すり減ったと思う。

信じられない映像、写真を沢山見た。
どれもが、紛れもない事実。
この目でも確かめた。
どこを走っているのか分からないくらいめちゃくちゃ。
そんな状況を目にし、
住むところもあり
幸いにも家族も友達もみんな無事だった僕は
被災者と呼ばれる資格があるのだろうか?
とまで思ってしまう。

一刻も早く、震災前の生活をおくれるようになって欲しい。

今回、日本そして全世界に
大きなテーマとして突きつけられた
情報の扱い方という問題。

情報=事実ではない。
ということ。

何が正しくて何が間違っているのか。
その情報はどこから来たのか。

取捨選択をするのは自分自身。
そもそも忘れてはいけない
情報そのものに商品価値があり
それをお金に換える仕事があり
当たり前だが
それは利益のためのもので
裏には、必ず大人の事情が存在する。
そんな商品をあらゆるプロフェッショナルが
あらゆる手段を使い発信していることを。

それは、コントロールと言えるのであろう。
そして、それらが蔓延するインターネットの実態。
確かにインターネットには何でも載っているかもしれない。
しかしそこには、多くの不確かな情報、そして多くの嘘が混じっているということ。

取捨選択をするのは自分自身であるということを
今後はっきり認識しなければいけない。
とはいえ、元々そんなことは当たり前だ。

当たり前といえば、
電気だって、ガスだって、水だってそう。
全てがもの凄い絶妙なバランスで成り立っていること。
今回はそれら全てが根こそぎやられてしまった。
こんなにも脆いものだったとは。
生産と物流が止まれば僕らは食べられなくなる。

ある会社が潰れる。
取引先の仕事がなくなる。
その会社もなくなる。
連鎖反応。
でもそういうバランスで成り立っていたんだ。

等々、そんな数々の当たり前を改めて突きつけられたようにも思う。

先の見えない不安が蔓延する中
小さくこう思っていたりもする。

ある意味「チャンス」かと。
今回の震災で日本は「当たり前」を見つめ直し、生まれ変われるチャンスなんじゃないかと。
むかつくことを減らすチャンスなんじゃないかと。

というところで下書きとして保存した状態だった。
それが2011/04/11

あれから2ヶ月ちょっと
現在2011/06/22

警察庁がまとめた東日本大震災(余震を含む)の死者は、
6月17日現在で1万5451人となった。
警察に届け出があった行方不明者は7692人。
詳しくはこちらhttp://t.asahi.com/2w2p

完成した仮設住宅は必要戸数の半数にすぎず
生活支援への不安などから入居率も4割程度。
今も約9万人が避難所で生活しているとのこと。

テレビはとっくにほぼ通常放送。
情報や速報を流すためのあのフレームもいつの間にかなくなり
ACのCMを見ると「あーまだやってるんだ」
という印象すらある。
ぽぽぽぽーんから派生したシリーズが話題となり
沿岸部、福島県以外は、のほほほーんと時を過ごす。

ツイッターのTLからも震災関連が殆どなくなり
各ニュース記事からもそれらのニュースは減ってきている。

皆は再び、震災関連以外のものへと目を向け始めた。
早くなった帰宅時間や細かいことを除けば
僕は3.11以前に完全に戻ったとも思う。

ただ、忘れる日はない。
あんなことがあったことは。
忘れないようにしていると言ってもいい。
いくら時間がとれない日でも何かしらで情報を探している。

15,451人が遺体として発見され
7,692人が行方不明。
家族の元に返ることなく、津波にさらわれ、海を漂っているのだろう。
未だに瓦礫の下敷きになった遺体も間違いなくあるはずだ。

未だ戻らない息子、娘、嫁、旦那、かーちゃん、とーちゃん、親戚、ペット、、、、

そんな人達が抱える悲しみに
終わりは来るのだろうか。
遺族と呼んでしまうしかないのだろうか。

ほんとに僕はついていたんだな。
幸せなんだな。

と思う。

まだまだ問題は山積み
原発は収束のめどどころか、悪化する一方。
被災地の問題も一刻も早く解決すべきなのに、日本のトップはそれどころではない模様。

「チャンス」なんて言葉は、もはやミスマッチなのか。
自分の過去の発言(未公開とはいえ)を久々に読み、得も言われぬ気持ちになる。
何がチャンスだったんだろう。
この間僕は何をしていたんだろう。
もっと何かできたんじゃないか。
すべき事があったんじゃないか。
目をそらしきれず、
それぞれ複雑な想いを抱えていると思う。

でもまだ何も終わってないし

毎日、些細なことで一喜一憂し

笑って、泣いて、怒って、歯を食いしばっている。

僕たちは生きている。

だけど

しかし

でも

だから

今回のブログ

結論なんてないよ

終わり方がわかんないよ。

って終わらせ方ってことで。

青野